【印刷会社が伝授】展示会でのパネルデザインのコツは?

デザイン 印刷

各企業がブースを構える展示会は、自社の商品・サービスを販促する大切な場です。展示会に設置するパネルは、自社の商品・サービスを来場者へわかりやすく紹介できるため、集客に向けた重要な導線の一部といえるでしょう。

しかし、展示会の準備を進めていく中で、「パネルデザインのコツがわからない」という方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、1946年創業のあけぼの印刷社が、展示会パネルの種類を紹介した上で、おしゃれな展示会パネルをデザインするコツも解説します。さらに、あけぼの印刷で展示会パネルのデザイン例を、画像付きで詳しく紹介します。

なお、一つの参考事例として、あけぼの印刷社が東京ビックサイトで開催された「販促EXPO」に出展した際の設営動画もぜひご覧ください。

https://twitter.com/AkebonoPrint/status/1544269184439242752

展示会パネルにはどんな種類がある?

一口に展示会パネルといっても、大きく3つの種類に分かれます。ここでは、3種類ある展示会パネルの特徴について見ていきましょう。

バックパネル

バックパネルとは、バックボードやバックスタンドとも呼ばれる大型のパネルを指します。展示会の目的に合わせて表面のデザインを変えられることが特徴で、企業のロゴを格子状に配置したり、キャンペーン内容を掲示したりしてアピールできます。

特に、展示会の参加企業が多いほど、自社と他社のブースは隣り合わせになりやすいため、バックパネルはパーテーションとしての役目も果たします。

また、自社ブランドのイメージ強化を目的に、出展する商品とパネルの配色に統一性を持たせれば、他社と差別化する効果も見込めるでしょう。

電子パネル

電子パネルとは、ディスプレイ型で映像を流せる展示パネルのことです。例えば、商品紹介として電子パネルを活用すれば、商品の見た目や特徴、使用したユーザーの声などを映像で分かりやすく訴求できます。

ただし、あまり情報を詰め込みすぎると、来場者に情報が端的に伝わらなくなるため、表示する内容はあらかじめ精査しておくことが重要です。また、企業風土や商品の内容によっては、展示パネルはあくまで「集客のきっかけ」として活用し、細かなコミュニケーションは対人で行うほうが良いというケースもあるでしょう。

そのため、電子パネルをレンタルする際は、費用対効果をしっかりと確認したうえで利用する必要があります。

自立式パネル

自立式パネルとは、その名のとおり「自立できるパネル」のことで、大判サイズにも対応可能です。バックパネルと違い、ブースの壁としては使用しないため、商品をより目立たせてアピールしたい場合に効果的といえます。

自立式パネルに掲示する内容は、ポスターとしてもすでに完成している内容を使用すると良いでしょう。というのも、ポスターは写真・文章・イラストなど、自社が告知したい商品の情報が過不足なく盛り込まれているためです。

また、プロが制作したポスターであれば、ターゲットに対するアピール効果が高いレイアウトや色合いも計算されているため、優れた集客効果が見込めます。

おしゃれな展示会パネルのデザインのコツ

続いて、おしゃれな展示会パネルをデザインするためのコツを2つ紹介します。

レイアウトの4原則を守る

展示会パネルをおしゃれに仕上げるには、まずレイアウトの4原則を守ることが重要です。レイアウトの4原則とは、以下4つの要素で構成されている法則を指します。

原則の種類意味方法
近接類似する情報は、なるべく近くに配置する同じカテゴリーに属する情報は、まとめて配置する
整列文字や写真の端を揃える文字や写真を並べる場合、端を揃えて配置する
強弱重要な情報は大きく表示するタイトルやキャッチコピー、メインビジュアルなど、重要な情報ほど大きく配置する
反復同じデザインを繰り返す文字のフォントや写真のサイズを揃え、デザインに統一性を持たせる

上表の4つの原則を参考にしながら展示パネルをデザインすれば、来場者に情報が伝わりやすいものへと仕上がるでしょう。

なかでも、「強弱」の原則では、商品・サービスのタイトルやキャッチコピー、メインビジュアルなどの要素を大きく打ち出すため、来場者を引き付けるデザイン効果が期待できます。

例えば、キャッチコピーが決まっている場合、ブース内のバックパネルやポスターなどの各所に使用すると良いでしょう。その上で、ブース前面に体験や試食が可能なカウンターを設ければ、来場者と自然にコミュニケーションを取るための導線づくりが可能となります。

なお、あけぼの印刷社が販促EXPOへ出展した際も「強弱」の原則にならって、メインとなるキャッチコピーを打ち出し、来場者へコンセプトが伝わるようにしました。

https://twitter.com/AkebonoPrint/status/1512228048221122560

イメージに合わせて配色する

展示会パネルの配色は、商品やターゲット、季節感などの要素を組み合わせて、イメージに見合ったものにしましょう。その際、メインカラーとアクセントカラーの割合は7:3、もしくは8:2ほどが理想です。

メインカラーは展示パネル全体のイメージを作り出し、アクセントカラーは来場者の目を引く効果が狙えます。イメージカラーとアクセントカラーの役割を把握したうえで、自社が展開する商品・サービスのコンセプトと合致した展示会パネルを作成することが大切です。

展示会パネルのデザイン例

ここからは、展示会パネルのデザイン例として、あけぼの印刷社が制作し、実際に出展した2種類のパネルを紹介します。デザインのコツも交えながら解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

バックパネル(キャッチコピー)

展示会では、まず来場者にブースに入ってもらわないと、商品を手に取ってもらうことすらできません。

そこで重要なのが「キャッチコピー」となるバックパネルを用意することです。今回は「販促ロスを減らそう」という来場者に馴染みのない言葉をあえて使うことで、立ち止まってもらうという意図があります。

また、来場者の目線に入るような位置と大きさにしたり、SDG’sが連想されるように文字色をカラフルにし、のちの商談につながるようなデザインにしています。

*「販促ロス」はあけぼの印刷社の登録商標です。

自立式&デジタルサイネージパネル

デジタルサイネージパネルでは、紙媒体では伝えにくい映像部分や、貼り替え作業の手間を省きながら伝えることができます。

あけぼの印刷ではイメージからに合わせて「青色」にしました。下部分ではパンフレットを置くことができます。

また、展示会で小規模セミナーを行う際の画面としても使うことができます。紙媒体に比べると見た目のインパクトも大きく、様々な使い方が考えられるでしょう。

まとめ

展示会パネルをおしゃれに仕上げるには、「レイアウトの4原則を守る」「イメージに合わせて配色する」などのコツを守ることが大切です。また、自社の商品・サービスのコンセプトを正しく盛り込んだうえで、集客効果も見込める展示会パネルの制作に向け、プロの手を借りるという方法もあります。

あけぼの印刷社では、展示会に使える差し替えパネルやチラシ、パンフレットなどを一括で制作可能です。また、自社の商品・サービスに適したオリジナルキャラクターの制作もできますので、展示会に向けて準備している方はぜひお気軽にご相談ください。


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