【未経験からマーケティング職に】「ウェブ解析士」のリアルをお届け。資格を取得したスタッフにインタビューしました

お知らせ マーケティング

「社内でWebマーケティングを強化したい」「未経験だけどマーケティングの仕事をしてみたい」

このように思うことはありませんか?

そんなときにオススメなのが「ウェブ解析士」という資格です。

今回は「ウェブ解析士」の資格取得をきっかけに、DTP(デザイン)の部門からマーケティング部門に異動した熊久保さんにお話を伺いました。

ウェブ解析士とは?

ウェブ解析士では、Webでの「売上獲得」や「集客」を促進するためのスキルを獲得できます。具体的には、Web上のデータを読み取り、それをもとに施策を考える力を鍛えることができるでしょう。

ウェブ解析士協会には、以下のように記載されています。

「アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データを活用し、デジタルマーケティングを通して事業の成果を導く人材、それがウェブ解析士です。ウェブ解析士は、ウェブ解析スキルを身につけ、データを読み取り、正しい判断ができるスキルを習得することを目標としています。」(出典:ウェブ解析士の学習内容と取得の流れ – ウェブ解析士協会 (waca.associates)

ウェブ解析士の勉強を通じて、Webマーケティング(Webを使った集客施策)を行うための基礎知識を取得できるため、「未経験からマーケティング職に就きたい」「Webマーケティングに取り組みたい」という個人・法人にとって、おすすめの資格と言えるでしょう。

▼webマーケティングについては、以下の記事をご参照ください。

【初心者向け】Webマーケティングとは?茨城県で「印刷」と「Webマーケティング」の支援を行う当社が、わかりやすく解説します | あけぼの印刷社 (akebono-print.co.jp)

ウェブ解析士 受験のきっかけ

ーウェブ解析士を取ろうと思ったきっかけはなんだったんですか?

社内に「ウェブ解析士の資格を取得しませんか。合格した人にはインセンティブを支給します」という告知があったんです。会社としては、営業さんを中心に「Webの提案力を強化したい」という考えがあったみたいです。

私は「ウェブ解析士ってなんだろう?」と思って、社長に話を聞きに行きました。それがきっかけですね。

ーなるほど、もともとは営業さん向けの告知だったんですね。*DTPの部署では熊久保さんだけが参加していますが、どうしてこの資格を取得しようと思ったんですか?

最初は本当に興味半分でした。告知を見たときに「インセンティブもらえるならいいな」と思ったんです。社長に話を聞きに行ったら「資格を取得したら、マーケティングや企画の仕事にも関われるよ。興味があるなら受けてみたら」と言われて、という流れですね。

正直、最初は「インセンティブも出るし、合格したらラッキー!」という感じで、給料アップがモチベーションでしたね。笑

*DTP:DTPとはDeskTop Publishingの略で、直訳すると机上出版や卓上出版を意味します。書籍や新聞、チラシ、パンフレットなどの印刷物の制作の際、作業をパソコン上で行い、プリンターで出力を行うことを指します。

ー給与がアップすると言っても、0から勉強して合格するのは結構大変ですよね。それでも頑張れた理由はありますか?

もともと、自分の市場価値を高めるためにも「新しい取り組みには参加したい」と思っていました。社内の評価にも繋がりますし、なにより自分の可能性が広がりますよね。

それでも「今の仕事に生かせるのかな」とか「やっても意味ないかな」と思うことはありました。受験を決めたのは、会社が資格試験の費用を全て負担してくれたりと、チャレンジできる環境を整えてくれていたからです。「こういう機会があるなら、最初から必要ないと決めつけないで飛び込んでみよう」と思いました。

実際に勉強してみたら、今までとは全く違う畑に踏み入れることになっちゃいましたけどね。笑

ウェブ解析士の勉強法

①テキストでの勉強

ー具体的に「どんな勉強をしていたのか」を聞かせてください。ゼロから始める時はどこから勉強するんですか?

基本的には週に1回開かれていた勉強会が、私の資格勉強でした。そこでは、ウェブ解析士協会が発行している『ウェブ解析士2021公式テキスト』を使って学習していました。

現在は2022版が販売されています。
https://www.waca.associates/jp/study/courses/materials/textbook/

最初は「各章の担当者を決めて、その章の内容を解説する」という勉強方法でした。「1-1は、Aさんが担当。1-2はBさんが担当」という感じです。この方法で、4章くらいまで勉強したと思います。

勉強会で使用した発表用のスライド

でも、この方法だと「1-1は見開きで2ページしかないけど、1-3は16ページもある」ということが起きるんですね。人によって勉強のボリュームが違ったり、掘り下げる箇所にばらつきがありました。

また、本番の試験問題を確認していなかったので、どこが重要な章なのかも理解できていませんでした。「勉強方法を変えたほうがいいね」となったのが、勉強を始めて2か月目くらいですかね。

②問題集での勉強

それ以降は、本番の試験問題に近い『ウェブ解析士2021公式問題集』にシフトしました。

詳しくは以下の「ウェブ解析士協会発行書籍」をご確認ください
https://www.waca.associates/jp/study/courses/materials/books/

自分で問題集を解いてきて、勉強会では「丸付けと解説する」という勉強方法です。「Aさん、この問題の答えは何番にしましたか。その回答を選んだ根拠はなんですか」という質問に、一人一人が答えます。回答した人が間違えていたら、代わりに正解してた人が解説していましたね。

大きな変化としては、インプットをしてから問題を解くのではなくて、問題を解きながらインプットをする勉強に変更したんですね。テキストは、問題集を解いてわからないことを調べたり、理解するために活用しました。最初は、解くたびにテキストを参照していましたね。勉強方法を変えてからは、かなり勉強効率が上がったと思います。

③自分のノートを作る

ーウェブ解析士の勉強は、暗記の要素が強いんですか?

本番の試験でも資料の持ち込みが可能なので、暗記が必須ではないんです。スマホは持ち込めないですが、テキストやノートなどは持ち込みが可能です。ただ、試験時間が60分に対して問題数は60問もあるので、全てをテキストから探して回答する時間はありません。

普段から、本番に持ち込むことを想定して、オリジナルの単語集やノートを作って、勉強していました。特にWebの用語は略称が多いので、一覧表で整理したりですね。手で書かないと集中力が続かないと思ったので、ノートに書きながらインプットを行いました。付箋も付けて、試験本番でもすぐに見返せるようにしていましたね。

④アプリを活用する

ー最終的に、問題集は何周くらいしたんですか?

問題集は2周ですね。ミスが多い章は3周以上しました。あとはウェブ解析士のアプリも使いました。

「webマーケティング資格問題集」(アプリ)

問題集はすでに何周もしていたので、問題と答えを覚えてしまっていたんですね。書き込みもしてたので、試験前は『webマーケティング資格問題集』というアプリで最終確認を行ってました。全て初見の問題なので、どれくらい覚えているのかを確認できて、力試しに最適でしたね。

「仕事と資格試験」を両立するコツ

ーなるほど。勉強会での勉強がベースに合って、あとは試験前に追い込みをかけた感じなんですね。社会人で資格取得をする大変さの一つに「勉強時間の確保」があると思います。どうやって仕事と両立させていたんですか?

うちの場合、会社から「ウェブ解析士を取りませんか」と告知があったので、社内的にも資格の勉強に対しては理解がありました。資格取得にかかる費用は会社が全額負担してくれていたりと、会社のバックアップも大きかったです。

あとは、社内で資格にチャレンジする人が複数いたのもありがたかったですね。そのおかげで勉強会が発足されましたし、孤独な勉強にならずに試験に臨めました。

仕事と両立できたのは、部署のメンバーはもちろん、会社全体が支援してくれていたからです。本当に感謝しています。

勉強会の開催時間

ー勉強会はいつ開催されていたんですか?

最初は全員が参加できる日時で、わりとフレキシブルに開催していました。朝礼後に集まって勉強をしたこともありましたね。営業さんが集まれる夕方の時間に開催されることが多かった気がします。

1ヶ月ぐらい経つと、大体集まれる日が決まってきて、最終的には毎週「火曜日の17時頃」に勉強会を開いていました。

勉強期間としては、大体6カ月くらいですね。最初の2カ月くらいがテキスト中心の勉強で、途中から問題集に変更して4か月くらい勉強しました。ただ、ゴールデンウィークや長期休暇もあったので、毎週開催していたわけではないです。

6ヶ月かけてなんとか合格までいけました。毎週勉強会があることで、サボることなく勉強を続けることができましたし、なによりもモチベーションの維持につながりましたね。

自習勉強の時間

ー自習勉強はどれくらいやりましたか?

本格的に自習を始めたのは、勉強会が終わってからです。試験の2週間くらい前まで勉強会があって、そのあとは自主学習という流れでした。そこから自宅でも勉強を始めて、最後の追い込みをかけました。

そのころには苦手分野が明確になっていたので、そこを集中的に勉強していましたね。試験日ギリギリまで「問題集を解く、復習する」の繰り返しです。

試験直前には、就業時間中に勉強させてもらうこともありました。「合格できるように頑張ってね!」と言ってもらえたのが嬉しかったですね。会社全体で資格試験に集中できる環境を作っていただいたので、とても感謝しています。

「全部自分で勉強して資格を取ってくださいね。仕事以外に時間とって自宅で勉強してください」という感じだったら合格は難しかったと思います。

資格勉強の大変さ

ー資格の勉強のなかで大変だったことを教えてください。

①0からインプットをする

問題集を一周するまではかなり大変でした。最初はわからないことだらけですからね。

知識がない状態で問題を解くので、問題文もわからなければ、選択肢の語句や単語も全然わかりませんでした。Webの用語は「CV」「CPC」「CPA」みたいに英単語を省略していることが多いんです。今でこそ、ぱっと見て何を意味しているかを理解できますが、最初はCが「クリック」なのか「コンバージョン」かを区別するところから始まりました。そもそも「コンバージョンって何?」とか思っていましたね。

あとは、チャプターによって理解のしやすさが違います。このチャプターは、自分も経験してきているし、耳馴染みのある言葉が出てくるから、覚えやすいというパートもあれば、書いてあることが丸々わからないこともありました。

最初の数か月は「ほぼわからない、ほぼできない」状態で勉強を進めないといけないので、それに耐えられずに挫折してしまう人は多いと思います。私が乗り越えられたのは、毎週の勉強会があったからですね。

勉強会で宿題の答え合わせをしたり、教え合ったりする場があったことが良かったです。「もっと勉強しないとまずいな」と刺激を受けることもあれば、「前よりも解けるようになっているぞ」と成長を実感することもありました。勉強会が勉強のモチベーションに繋がっていたと思いますね。

②二次試験のレポート対策

ーそうすると、一番大変だったことはインプットですか?

一番大変だったのは、二次試験のレポートですね。

二次試験は、ウェブ解析士協会のデータをもとにレポートを作成します。Googleアナリティクスのデータが提示されて、「Web解析士を利用するペルソナ像はどういう人々か」とか、「ウェブ解析士のHPの利用者数を増やすためにはどうしたらよいか」とか、「HPに掲載されているコンテンツの中でどれが人気があるか、その理由はなにか、より改善するためには何ができるのか」など、実際のデータをもとに考えます。マーケティングの業務と同じで「データをもとに仮説と施策を考える」というレポートが二次試験でした。

1次試験で学んだ知識を使って、中身のあるレポートを作るのは大変でしたね。提出期限も2週間で、普段の業務もしながらとなると時間的な余裕はありませんでした。

ただ、社内にはマーケティングの実務経験のある佐藤さんがいたので、フィードバックやアドバイスをいただくこともありました。実務経験がある人の視点を聞いて、「そういう観点からも考えないといけないんだな」ということを学べたことは大きかったです。

座談会でも話が出てましたが、マーケティングの仕事は「考えても考えても確実な答えが出るわけではない」ので、その大変さを痛感しましたね。二次試験で考え続けた経験が、今の仕事の土台になっていると思います。

資格取得のメリット

ーウェブ解析士を取得してのメリットはどのように感じていますか?

ウェブ解析士の勉強をしていなかったら、マーケティングの仕事はできなかったですね。また、ウェブ解析士の勉強をしたことで、マーケティングや経営という視点で物事を捉えられるようになりました。例えば、日常生活で接するキャンペーンや広告がどのような意図で制作されているかを考察したりですね。

あとはクライアントさんに対して、「ウェブ解析士を取得しているから、Webやマーケティングについては熟知していますよ」という安心感を与えることができているかなと思います。初対面の時に、資格を持っていることで、会話のきっかけになったり、信頼関係を築くうえで、一つの大切な要素になっている気がしますね。

資格取得を振り返って

資格にチャレンジしてよかったと思いますか?

勉強中は大変なことだらけでしたが、頑張ったからこそ今があると思っています。チャレンジしてよかったなと心から思いますね。ウェブ解析士を取得して、やっとスタート地点に立てたと思っています。今後はマーケターとしての実力をもっともっと磨いていきたいですね。

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