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だんだんと寒くなってきて、気がつけば今年も残りわずか。そろそろ年末年始のキャンペーンを企画する時期ですよね。
一方で、年末年始は街を歩いていてもSNSを眺めていても、さまざまなキャンペーンであふれ返っています。
そんな中で、
「記憶に残るキャンペーンを企画するには・・・」
「どんなキャンペーンなら成功させられるのだろうか?」
と頭を悩ませている販促担当者の方もいるのではないでしょうか。
本記事では、年末年始にSNS(Twitter、Instagram)上で開催され、話題に残ったキャンペーンの成功事例を5つご紹介します。
ぜひ、自社のキャンペーン企画の参考にしてください。
年末年始・お正月のSNSキャンペーン事例
年末年始は、冬のボーナスや長期休み、福袋などがあいまって、人々のお財布の紐が緩む時期です。
さらに、家で過ごす時間や暇な時間が増えることで、SNSに触れる時間も長くなる傾向があります。
そのため年末年始は、SNSキャンペーンを通して商品の認知を高めたり購買意欲を刺激したりするのに、絶好のタイミングと言えます。
過去に成功を収めた年末年始のSNSキャンペーン事例を、TwitterとInstagramに分けてご紹介します。
Twitterの年末年始・お正月キャンペーン事例
Twitterは拡散性が高いため、キャンペーンで一気に話題化を狙うことも可能です。
多彩な機能を活用することで、個性的なキャンペーンの企画もできます。
檸檬堂「こだわりのお歳暮プレゼントキャンペーン」(2019年)
応募してくれた人の中から抽選で自社商品をプレゼントするというキャンペーンはよく見かけますよね。
日本コカ・コーラ株式会社の人気ブランド「檸檬堂」は、自社商品ではなく”自社商品に合うおつまみ”をプレゼントするという、少し変わったキャンペーンを実施しました。
キャンペーン内容
以下の条件で応募した人の中から、抽選で100名に檸檬堂に合う厳選おつまみをプレゼント
・応募フォーム入力
・公式アカウントをフォロー
・「#わたしの檸檬堂開店中」をつけて檸檬堂フォトを投稿
成功したポイント
・ブランディングと季節感のかけあわせ
檸檬堂はパッケージや広告に「クラフト感へのこだわり」を全面に打ち出し、ブランディングを行ってきました。
このキャンペーンでも、檸檬堂に合う高級なおつまみを”お歳暮”としてプレゼントすることで、当選者が日常の家飲みとは違った、少し洒落た居酒屋で飲んでいるような贅沢感やこだわりを味わえるように設計されているのです。
安易に拡散を狙うだけでは商品のブランディングを損ないかねないので、注意しましょう。
・当選したら自然と商品を購買する仕組み
当選者は、特典のおつまみに合わせて自然と檸檬堂を買うはずです。
最終的に購買に繋がるようなキャンペーン設計を意識しましょう。
Netflix Japan「#ネトフリ福袋」(2018年)
動画配信サービスの「Netflix Japan」が実施した「#ネトフリ福袋」は、年末年始にぴったりなインスタントウィンキャンペーンです。
インスタントウィンキャンペーンって?
「インスタントウィン」とは、その場で当落が分かる施策のことを指します。
棒アイスの棒に「あたり」と書いてあるのも、インスタントウィンのひとつです。
Twitterでは、RTやハッシュタグ付きツイートなどで応募すると、即時で結果がリプライで届くインスタントウィンキャンペーンがメジャーになってきています。
専用のツールを導入することで、RTやハッシュタグ付きツイートに対して自動でリプライをする運用が可能になります。
最近は、ただ当落が分かるだけでなく、応募者に自動で送られるリプライの内容で差別化しているキャンペーンも多く、「#ネトフリ福袋」もそのような面白いキャンペーンのひとつです。
キャンペーン内容
以下の条件で、その人の過去ツイートの傾向からその人におすすめのNetflixオリジナル作品をリプライでお届け
・公式アカウントをフォロー
・キャンペーンツイートをRT
成功したポイント
・年末年始に合ったキャンペーン内容
年末年始は家にこもって映画やドラマ三昧、という人も多いのではないでしょうか。
何を観ようか迷っているときに、観るべき作品をRTするだけで即座に教えてもらえるというのは、多くの人にとって気軽に参加しやすい仕組みです。
実際に約1.8万件もRTされており、話題性抜群のキャンペーンとなりました。
・応募者へのパーソナライズによって”自分ごと化”できる
例えば、ただ「この冬観るべき作品3選!」のようなツイートをたまたま見かけるよりも、「この作品があなたにぴったりです」と公式アカウントから直接おすすめしてもらえる方が、その作品を観たい気持ちが高まりませんか?
そのように、AIによって応募者それぞれにパーソナライズされることで、キャンペーン内容をより”自分ごと”として捉えられ、結果的に記憶に残るキャンペーンになるのです。
LINEモバイル「年末年始 大感謝祭」(2018年)
格安SIM提供事業者の「LINEモバイル」が実施したキャンペーンです。
Twitterキャンペーンで最も一般的なやり方とも言えるフォロー&RT(リツイート)キャンペーンにアレンジを加えたことで、多くの人が参加しました。
キャンペーン内容
①フォロー&RTキャンペーン
以下の条件で応募した人の中から、抽選で3名にNintendo Switchをプレゼント
・LINEモバイルの公式アカウントをフォロー
・キャンペーンツイートをRT
②クイズキャンペーン
以下の条件で、期間中毎日投稿されるLINEモバイルに関するクイズに正解した人の中から、抽選で日替わりの豪華賞品(Nintendo Switch、LINEポイント、旅行券など)をプレゼント
・公式アカウントをフォロー
・「#格安スマホならLINEモバイル」をつけてクイズの回答をツイート
成功したポイント
・豪華な特典
もし仮に「抽選で3名に当たる」という特典だけでは、「自分が当たることはありえないだろうな…」と応募のモチベーションもあまり上がらないのではないでしょうか。
毎日誰かに特典が当たるクイズキャンペーンによって当選機会を増やすだけでなく、特典そのものも豪華なものを用意することで、多くの人が気軽に参加しやすいキャンペーン設計となっています。
・自社サービス理解を深める設計
クイズキャンペーンに応募するには、LINEモバイルについての知識がある程度必要です。
応募するために公式サイトを回遊して情報収集をした人は多いでしょう。
自然とサービス理解が深まるようなキャンペーン設計を意識しましょう。
Instagramの年末年始・お正月キャンペーン事例
年末年始、暇な時間はだらだらInstagramを見て過ごすという人は少なくありません。
旅行やスイーツなどの写真映えする商材は、特にInstagramでのキャンペーンがぴったりです。
シルバニアファミリー「お年玉キャンペーン」(2016年)
シルバニアファミリーが実施した、特典が豪華で参加ハードルが低いキャンペーンの事例です。
キャンペーン内容
シルバニアファミリーの公式アカウントをフォローしている人の中から抽選で5名に、10,000円相当のルームセットをプレゼント。
「#おうちのシルバニア」をつけて自宅でシルバニアを飾っている写真を投稿すると、当選確率が2倍になります。
成功のポイント
・参加ハードルを極力下げつつ、UGCも醸成
このキャンペーンは、応募条件がフォローのみ。ユーザーにとっては、最も参加しやすいキャンペーンの設計です。
一方で、「ハッシュタグ付き投稿で当選確率が2倍」という形で、UGC(ユーザーによる投稿)の醸成も促しています。
UGCは一般人のありのままの声だからこそ、企業公式からの発信に比べて信頼度が高いという特徴があります。
UGCが増えることで、より質の高いフォロワーを獲得することができます。
参加ハードルを下げつつ、効果も見極めてキャンペーンを設計することが大切です。
・ユーザーが投稿したくなる商材
さまざまなタイプの家や家具があって、自分好みにカスタマイズできるのがシルバニアファミリーの特長です。
カスタマイズで「自分らしさ」を存分に表現できるシルバニアファミリーは、ユーザーが「Instagramに投稿したい」と思いやすい商材のひとつです。
そのため、ユーザーに投稿を促すようなキャンペーン設計はぴったりと言えるでしょう。
横浜ベイホテル東急「平成最後の冬休み」(2018年)
高級ホテルの「横浜ベイホテル東急」は、11月下旬から翌年1月上旬までという長期間でのキャンペーンを実施しました。
キャンペーン内容
以下の条件で応募した人の中から、抽選で5名にホテル内の各レストランで使えるお食事券をプレゼント
・ホテル公式アカウントをフォロー
・クリスマスやお正月に関連したホテルでの思い出の写真を、「#ベイ東急de冬休み」「#横浜ベイホテル東急」をつけて投稿
成功したポイント
・来客につなげるキャンペーン設計
クリスマス・年末年始は、ちょっと贅沢なホテルステイを検討する人が多い時期です。
実際にホテルを訪れて初めてキャンペーンに応募できる設計なので、「どこかいいホテルに泊まりたい」と思ってホテルを探している人にとっては、このキャンペーンが宿泊のきっかけになるかもしれません。
キャンペーン期間はクリスマスやお正月仕様にホテルが飾られていることもあり、泊まった人は自然と写真を撮って投稿したいと思うでしょう。UGCが生まれやすい設計です。
そしてUGCを見た別の人が、特別感のある写真に憧れを抱いて宿泊予約をするかもしれません。
・キャンペーン期間を長くすることでUGCが増加
このキャンペーンは期間が長いのが特徴です。
期間を長くすることによって、ホテルの繁忙期である12〜1月の予約に繋げられているだけでなく、その分UGCの投稿も増え続けるというメリットがあります。
キャンペーン期間は、自社の商材の特徴に合わせて決めましょう。
まとめ:年末年始・お正月はSNSキャンペーンのベストタイミング
年末年始・お正月に実施されたTwitterとInstagram上でのキャンペーン事例をご紹介しました。
成功しているキャンペーンに共通している特徴として、
・季節感がある
・参加のハードルが低い
・その後の商品の購買につながる設計
などが挙げられます。
人々の消費意欲が高まり、SNSに触れる時間も長い年末年始はキャンペーンで話題化を狙うチャンスです。
ぜひ紹介した事例を参考に、自社商品のキャンペーンを企画してみましょう。
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