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リスティング広告とは、検索エンジン上でユーザーが検索したキーワードを元に表示される広告のことです。
ユーザーの検索に連動した広告のため、「検索連動型広告」とも呼ばれています。
本記事では、初心者に向けてリスティング広告の基礎をまとめました。
読んだあとには得体の知れなかったリスティング広告について、全体像が理解でき、少しでも身近なものになっていると幸いです。
それでは順に解説していきます。
もくじ
リスティング広告とは
リスティング広告とは、検索エンジン上でユーザーが検索したキーワードを元に表示される広告のことです。
2019年の国内4社(D2C/CCI/電通/電通デジタル)共同の調査によると、リスティング広告のことを指す「検索連動型広告」と、Webサイトの広告枠に表示される「ディスプレイ広告」は、国内のインターネット広告全体シェアの約7割を占めています(※)。
※データ引用元:2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析
上記調査をした2019年と前年の数値を比較すると、リスティング広告のシェアが更に増えており、需要が伸びていることが見て取れます。
この理由の一つに、リスティング広告が購買意欲の顕在化している層に向けて広告を出せることにあります。
来店者数アップ集客や問い合わせ獲得、ECサイトでの購買促進で成果を出すためには、顕在層に向けて出せるリスティング広告は、今や切り離せない広告手法になっています。
リスティング広告の特徴
リスティング広告だと一目で見てわかる特徴といえば、「表示のされ方」です。
また、同じく検索エンジン上のマーケティング施策として挙げられる、SEO(Search Engine Optimizationの略)との違いについてもみていきます。
表示のされ方
リスティング広告は以下の例のように、検索窓に最も近い上部に表示されます。
GoogleとYahoo!どちらにおいても、URLの左側に「広告」と表記されています。(2021年2月時点)
SEOとの違い
先ほどのGoogleとYahoo!の検索結果イメージにもあったように、広告枠(リスティング広告)の下には、SEO(※)で無料枠(自然検索)に検索キーワードにマッチしたWebサイトが並びます。
※Search Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」とも呼ばれ、検索エンジンの無料枠(自然検索)での上位表示を目指してサイト構成を調整すること
SEOは自然検索での表示順がGoogleやYahoo!などの検索エンジン内のアルゴリズムに大きく左右されるため、コントロールするのが難しく、操作性が低いといわれています。
一方、リスティング広告は費用があればすぐに広告を開始でき、随時運用内容の変更も可能です。
また性別や地域などで絞り込むことにより、更にピンポイントにターゲットへアプローチができます。
リスティング広告を使うメリット
次に、リスティング広告を使うメリットについてみていきましょう。
購買意欲の高いユーザーに訴求できる
リスティング広告のターゲットユーザーは、能動的に検索をして、知りたい内容が顕在化している層です。つまり、より購買意欲の高いユーザーの流入が期待できます。
以下の図では、ピラミッドの頂点部分がリスティング広告のターゲット層にあたります。
検索キーワード×ターゲティング(性別、地域など)を組み合わせた配信設定を行うため、購買関心度が高くてよりピンポイントなターゲットを狙うことができ、コンバージョン率が高くなる傾向にあります。
予算に合わせて運用できる
リスティング広告は数万円でも運用可能となっており、他施策との予算の兼ね合いにも柔軟に対応できます。
季節ごとの繁忙に合わせた予算のコントロールが利くことも魅力の一つです。
まず初めは少額からスタートし、効果を見ながら予算の調整をしていくと良いでしょう。
即効性がある
リスティング広告は適切に運用すれば、1ヶ月でも成果を出すことが可能です。
先ほど述べたとおり、SEOと比較した時のリスティング広告のメリットは、運用内容の変更が柔軟にできるところにあります。
そのため、即効性を求める場合に特に活用したい広告手法といえるでしょう。
突然高い目標数値を追うことになったときや、年末商戦などの短期で成果をあげなければならない場合などに頼れるのがリスティング広告なのです。
課金形態・費用について
続いて、リスティング広告の課金形態・費用についてご紹介します。
クリック課金
リスティング広告は、PPC(Pay Per Clickの略)とも呼ばれる「クリック課金」の課金手法を採用しています。
このクリック課金は、検索一覧に表示されるだけでは課金が発生しないのが特徴です。検索ユーザーが広告をクリックして初めて、課金がされる仕組みとなっています。
先ほど述べたとおり、顕在層に向けて広告が表示される×クリック課金ということで、購買関心度の高いユーザーのクリックに集中的に予算をかけられます。
単価の決め方
クリック課金の「クリック単価」は、オークション方式で決定されます。
以下の図のように入札価格と品質スコアから広告ランクが決定し、掲載順位が決まります。
このオークションはユーザーが検索をするたびに発生し、毎時様々な競合と広告枠の獲得を競います。オークションの結果、広告枠を落札できたものが表示されるという仕組みです。
品質スコアは、過去のクリック率の実績数値や広告の関連性などによって決まるといわれています。
高い入札価格だけで上位表示ができる性質ではないため、しっかりとユーザーが求めているニーズを満たす広告を目指し、品質スコアの向上に取り組んでいきましょう。
費用は管理画面で自由に設定可能
リスティング広告は、管理画面で月額や日額などの設定を随時変更できます。
そのため配信開始当初から予算をきっちり決める必要はなく、効果を見ながら予算増減が柔軟に調整できます。
リスティング広告を使うのに向いているサービス
リスティング広告を使うのに向いているのは、粗利額が大きい&検索ニーズが多いサービスや商材を扱う企業です。
以下に具体例を示します。
・客単価が高く粗利も高い:不動産やブライダル
・客単価が安くてもリピートしやすいもの:化粧品
・一時的にニーズが高まるもの:塾やおせち
・コンプレックスに訴求するもの:育毛剤やカードローン
上記がリスティング広告に向いている商材やサービスの一例です。
こうした商品・サービスを扱っている企業は広告の効果も出せる可能性が高いため、リスティング広告にチャレンジする価値があるでしょう。
リスティング広告掲載までの流れ
リスティング広告掲載までの一連の流れも確認しておきましょう。
1.アカウント開設
2.アカウント設計
3.入稿
4.審査
5.掲載開始
以上の5ステップです。
リスティング広告は24時間365日掲載開始が可能で、最短当日から掲載開始をすることができます。
本記事では割愛しますが、掲載開始までに5つのステップはいずれも難しいものではありません。
キーワードの設定について
リスティング広告のキーワードはどのように決めるとよいでしょうか。
まずは以下2つの用語と違いを知っておきましょう。
キーワード設定の仕方一つで、アプローチできるユーザーが少しずつ変化し、CVR(応募率(※))にも変化が出てきます。
※(応募数/クリック数)×100%で算出する評価指標のこと
キーワードが具体的なものになればなるほどターゲットが絞られるため、より検索動機が顕在化した層へアプローチできます。
ビックキーワードは検索数が多いため、貴重な予算をすぐに消化してしまう可能性があります。また、潜在層や認知・無関心層が多く含まれるため、CVRも低くなる傾向にあります。
それを踏まえて、リスティング広告のキーワード設定をするなら「ロングテールキーワード」がおすすめです。
最初は自社のサービスや商材に関連するキーワードで幅広く出稿し、その中でもCVRの高いロングテールキーワードを見つけていくことが成果を出すコツです。
自社のサービスや商材に合ったキーワードを設定していない場合、リスティング広告の品質スコアの低下に繋がります。
品質スコアが低下すると、クリック単価を上げても上位表示が難しくなります。
このように、キーワード設定はリスティング広告の成果のキモです。地道にコツコツと、成果の良いキーワードを見つけていくことが非常に大切なのです。
まとめ:リスティング広告は掲載後の運用が大切
ここまで、リスティング広告の基礎知識をご紹介しました。
購買関心度の高い顕在層へ向けてアプローチできるリスティング広告は、あらゆるマーケティング手法の中でも特に人気があります。
低コストでも始められ、出稿が簡単にできるメリットがありますが、掲載開始までがゴールではありません。
掲載後にきちんとPDCAを回して成果を出していくことが、リスティング広告のキモです。
柔軟性が高く、管理画面で変更できる項目が多いゆえに、際限なく運用の調整ができます。その点で、自社でリスティング広告を運用し、PDCAを回していくにはそれなりの工数がかさんでしまうことも。
低予算で自社運用から始めるのも一つの手ですが、実績やノウハウを持った代理店に運用を依頼するのもおすすめです。
茨城県周辺でリスティング広告の運用代行を探されている法人・個人さまは、弊社でもご相談をお受けできます。
・リスティング広告を始めてみたいけど社内にできる人がいない
・リスティング広告の効果をなるべく早く出したい
・知見を貯める意味でも、まずは運用代行会社と一緒にやってみたい
・・・など、お気軽にご相談いただければと思います。
▼リスティング広告の運用に関するご相談はこちらから
https://www.akebono-print.co.jp/contact/