社内報はどのような効果があるのか?社内報に使えるネタ20選と企業の事例をご紹介

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「リモートワークによる社内のコミュニケーション不足を解消したい」、「会社の事業内容や雰囲気を社外にも共有したい」と感じている人事担当の方もいるのではないでしょうか。

今回は社内、社外向けのコミュニケーションツールとして役立つ、社内報のメリットや作り方を解説します。
また「社内報は無駄ではないのか」、「社内報を導入すべきか迷っている」という疑問も解決できる内容となっています。

社内報とは

社内報とは、会社の情報伝達やコミュニケーションの円滑化などを目的とするツールです。以前は紙媒体が主流でしたが、最近ではWebやYouTubeを活用して社外の人も事業や会社の雰囲気を知ることができるオープン社内報と呼ばれるものもあります。

社内報の歴史は明治時代まで遡ります。最初の社内報は鐘淵紡績の兵庫支店工場長の武藤山治氏により発行された「兵庫の汽笛」と言われています。
当時の過酷な労働環境から従業員を守りたいという思いで、従業員の娯楽となるような社内報を作ったそうです。

現在の社内報は福利厚生だけではなく、経営課題を解決する手段として利用されています。

社内報の効果

どのような課題を解決したいのかという目的に応じて社内報で得られる効果は変わります。社内報で得られる4つの効果をご紹介します。

社内のコミュニケーション活発化による心理的安全性の確保

月刊総務オンラインテレワークで会社の方向性を伝えにくくなったが8割。社員のエンゲージメント低下を実感

社内報を利用すると、従業員同士のコミュニケーションの活発化を促すことができます。「テレワークが主流となり、従業員と顔を合わせる機会が減ったため、気軽なコミュニケーションが取りにくくなっている」と感じている方もいるのではないでしょうか。

総務・人事関連の情報発信を行う『月刊総務』によると、コロナ影響によるテレワークで84.2%の企業が「会社と社員のつながりに課題を感じている」と答えています。

コミュニケーションが希薄になると、従業員は心理的安全性を感じにくくなり、生産性に影響がでてしまいます。

情報共有による従業員のエンゲージメントの上昇

月刊総務オンラインテレワークで会社の方向性を伝えにくくなったが8割。社員のエンゲージメント低下を実感

社内報は会社の方向性を共有するツールとしても利用できます。「会社の経営理念、戦略が従業員に浸透していない」と感じている読者の方もいるのではないでしょうか。

『月刊総務』によるとコロナ影響によるテレワークで84.2%の企業が「会社の方向性を社員に伝えにくくなった」と答えています。また「伝えにくくなった」と答えた企業のうち95.7%が「社員のエンゲージメントが低下している」と回答しました。

また会社の方向性だけではなく、従業員が把握しておくべき情報を共有できるツールとしても役立ちます。

従業員が感じる会社の課題を知ることができる

社内報のインタビューを通じて会社と社員がコミュニケーションをとることができます。
例えば会社の好きなところ、会社の課題、会社への要望などを質問することで、課題を知ることができ、必要な施策に落とし込むことができます。

社外への情報発信で、会社のブランディングができる

オープン社内報で社外への情報発信をしてみるのはいかがでしょうか。
業務に関する情報、会社で行ったイベント、社員インタビューなどを発信すると、会社のブランド構築ができ採用活動に役立ちます。

求職者は自分自身が会社の雰囲気にマッチしているかを判断した上で応募するようになるので、入社後のミスマッチを防ぐことができ、採用工数の削減につながります。

社内報は無駄なのか?社内報の必要性は目的次第

「社内報は無駄ではないのかと疑問に思っている」、「社内報を導入すべきか迷っている」という方もいるのではないでしょうか。

社内報を導入するべきかどうかは、会社がどのような課題を抱えているかによって変わるので、導入に迷ったら以下の状況にあてはまるかを考えてみてください。

  • ・「会社の拠点が複数あり、従業員が多く、社員同士のコミュニケーションが不足している」
  • ・「リモートワークの影響もあり、新卒・中途を問わず新しく入社した人が会社に馴染めていない」
  • ・「会社の理念や戦略が従業員に浸透しておらず、会社としての一体感がない」
  • ・「従業員の家族や、社外の人にも会社の情報を伝えたい」

これらに当てはまるものがあれば、社内報の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
当てはまらない場合は社内報を作る必要はありません。

社内報の企業事例

社内報を発行している代表的な3つの企業の事例を見ていきましょう。紙、Web、YouTube動画の3種類の社内報をご紹介します。
どのような媒体の社内報が適しているのかを考える参考にしてください。

株式会社ニトリ:創刊40年以上!紙の社内報

株式会社ニトリ:40年以上の歴史があるニトリの社内報─社内報制作も自前主義!従業員のキャリアを本気で応援

家具やインテリア用品の企画・販売を行う株式会社ニトリは1979年から毎月社内報を発行しています。かつては、社内報の制作に労力やコストをかけるより業績に直結する仕事に時間や人員を投資すべきという声もありました。しかし創業者の似鳥会長が社内報を守り続けたそうです。

経営陣の想いや会社の方向性を従業員に伝えることに加え、社員がキャリアを描くことや、従業員同士のつながりの強化、社内コミュニケーションの活発化ができるので株式会社ニトリは社内報を大切にしています。

note株式会社:Webオープン社内報

note株式会社:「フレキシブル出社制度」のみんなの感想と、noteの福利厚生まとめ

文章、音声、動画のメディアプラットフォームを運営するnote株式会社は、オープン社内報として自社で運営するサービス「note」を活用し社外の人にも情報公開をしています。

社内の制度、社員の声、自社のサービスなど幅広い内容を以下のように発信しています。

  • ・「フレキシブル出社制度」のみんなの感想と、noteの福利厚生まとめ
  • ・入社3ヵ月以内の社員が語る、noteに入社してビックリしたこと
  • ・社内で推しのnoteクリエイターを紹介しあう会をしました。
  • ・noteをこんな世界にしたい!我らがnoteディレクターの夢がワクワクするので聞いてほしい

エン・ジャパン株式会社:YouTube社内報

しみねーのWelcome エン・ジャパン:YouTube社内報

人材紹介サービス、求人情報メディアの運営を行うエン・ジャパン株式会社はYouTubeを利用した動画社内報で情報を公開しています。
司会のしみねーさんという方が仕事内容やキャリアについてインタビューを行う内容です。

一般的にはあまり公開されない事業の裏側を知れるので、楽しみながら見ることができます。2020年9月にはYouTube開設10ヶ月で総視聴回数5万回を突破しており、社外の人にも効果的にアプローチができています。

目的別!社内報のネタ20選

「社内報の内容がイメージつかない」、「社内報がネタ切れで困っている」という方もいるのではないでしょうか。社内報はただおもしろければ良いわけではありません。目的にあった社内報となるように注意しましょう。

社内報に使えるネタを目的別で20個ご紹介します。

社内コミュニケーションの活発化による心理的安全性の確保

社員同士の会話が生まれるような社内報のネタを6つ紹介します。
コミュニケーション不足の課題がある場合は参考にしてください。

上司紹介
社長、部長など日常的に会話をしない人のプライベートを紹介する

新入社員紹介
新卒・中途採用に限らず会社に馴染んでほしい新入社員のプライベートを紹介する

社内部活の紹介
社員同士で一緒に活動できるように、会社にある部活を紹介する

誕生日紹介
「おめでとう」からコミュニケーションが始まるように、毎月誕生日の社員を紹介する

趣味の共有
会話のきっかけとなるように、社員の趣味を紹介する

従業員の家族紹介
家族同士が仲良くなるきっかけとなるように、従業員の子供などを紹介する

情報共有による従業員のエンゲージメントの上昇

従業員が会社をさらに理解する社内報のネタを5つ紹介します。
会社の経営理念などが浸透していない課題がある場合は参考にしてください。

会社の経営理念の共有
会社のミッション・ビジョンの共有やその定義を解説する

戦略や方針の共有
全社戦略、事業部戦略、チーム単位の方針を共有する

社内制度の共有
あらたに運用を始める人事制度、社内ルールを共有する

自社サービスのリリース情報の共有
新サービスのリリースや新機能の追加について共有する

業界の役立つ知識の共有
経営陣が知っている業界の情報を従業員に共有する

従業員が感じる会社の課題を知ることができる

インタビューを通じて、従業員が感じる会社の課題を知れる社内報のネタを4つ紹介します。従業員が会社をどのように感じているかわからないという課題がある場合は参考にしてください。

各部署の仕事紹介
各事業部が取り組んでいる仕事内容、課題、その課題をどのように解決したかなどを紹介する

お客様から頂いたご意見の紹介
お客様やパートナー会社から寄せられた感謝やご意見を共有する

会社の好きなところの共有
従業員が思う会社の好きなところを共有する

会社への要望
従業員が思う会社への要望を共有する

社外への情報発信で、会社のブランディングができる

会社のブランディングができ、採用につながるようなネタを5つ紹介します。
ブランディングができておらず、採用が上手くできないという課題がある場合は参考にしてください。

内定者インタビュー
次年度の新卒採用候補者が自社に応募する際の参考となるように、内定者にインタビューを行う

新卒社員インタビュー
内定者が自分の働く姿をイメージできるように、また次年度の新卒採用候補者が自社に応募する際の参考となるように、新卒社員にインタビューを行う

社内イベント紹介
入社式、社員旅行など会社の雰囲気を知れるイベントを共有する

パパ、ママ特集
子育てをしながら働く社員について、会社からのサポートや働きやすさなどを紹介する

プロジェクトの裏側インタビュー
新サービスや新機能の追加リリースに携わったプロジェクトオーナーやメンバーに、リリースまでの工程、課題、解決策などをインタビューする

社内報の作り方

「社内報を導入することになったけれど、作り方がわからない」という方もいるのではないでしょうか。社内報で一番重要なことは社内の課題と目的を整理することです。
社内報の作成手順について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

例えば社員の離職率を下げたいという目的があるとします。社員の離職率が高い原因が給与への不満の場合、社内報では解決することができません。

社内報の適切な媒体を選ぶ

  • ・紙
  • ・Web
  • ・動画

紙媒体の特徴
メリットはスマホやパソコンがなくても見れるので社員の家族なども見やすいこと、配布したタイミングですぐに見てもらえることの2つです。
デメリットは印刷費用がかかること、どれくらい見られたのかなどデータを取得できないこと、誤字などの修正ができないことの3つです。

Webの特徴
メリットは金銭的コストがかからないこと、閲覧数などデータ取得ができること、すぐに修正できることの3つです。
デメリットはWebページにアクセスする手間があるため、そもそも閲覧されない可能性があることです。

動画の特徴
メリットは文字や画像では伝えきれない情報を伝えられることです。
デメリットはコストがかかることです。動画編集を外注する場合は費用がかかり、内製する場合は従業員の作業工数が必要になります。

コンテンツを考える

社内報の目的にあうコンテンツを考えましょう。

  • ・毎月必ず掲載するコンテンツ
  • ・今月だけの特集
  • ・読者プレゼント

など社内報の目的にあうコンテンツの中で、社員が読みたいと思う内容を考えます。
コンテンツは前述の「目的別!社内報のネタ20選」を参考にしてください。

インタビュー・記事執筆

必要であればインタビューを行い、記事を執筆しましょう。インタビューは事前準備がとても大切です。インタビューの時間を濃い時間にするために、以下のことに注意してください。

  • ・社内報に掲載したい質問項目を事前に考える
  • ・質問はインタビュイーに事前共有する
  • ・聞きたい項目に優先順位をつけておく
  • ・深ぼるための質問を考えておく
  • ・写真を撮ることを事前に伝えておく
  • ・ボイスレコーダーなど必要なものを準備しておく

記事の公開

インタビューを終えて、記事の執筆ができたら公開作業に入ります。紙で配布する場合は修正ができないので、2〜3人で何度もチェックをしてください。

印刷には時間がかかる場合もあるので、事前に印刷会社とスケジュールの調整をしておきましょう。Webで公開する場合も2人以上での確認は必須です。

配布もしくはWebで公開した場合は、社内チャットやメーリングリストで周知し、できるだけ読まれるように工夫しましょう。

社内報の制作・印刷はあけぼの印刷社にお任せください

社内報は業績に直結するものではありませんが、社内の情報共有に役立ち、コミュニケーションを活発にします。コミュニケーションが活発になると社員は安心して働くことができ、生産性もあがります。目的を整理して、会社の課題を解決できるような社内報を作りましょう。

あけぼの印刷社では社内報やその他の印刷物の制作を承ります。
当社は以下のような強みがあります。

  • ・印刷、その他制作物の豊富な実績があります
  • ・企画、デザイン、印刷、在庫管理、発送業務まで一括で対応いたします
  • ・小ロット、短納期の対応も可能です

社内報の制作はあけぼの印刷社にお任せください。


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