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「他社の小売店が実施している販促キャンペーン事例を知りたい」「これまでとは違う新しい販促キャンペーンを行いたい」と考えている小売店の販促担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は小売店のマーケティング支援を行っている当社が、小売店で実施された販促キャンペーンや、キャンペーンを考える上で参考になる他業種の事例をご紹介します。
もくじ
販促キャンペーンとは
販促キャンペーンとは、「商品やサービスの売上を伸ばすためにキャンペーンを利用して販売促進を行うこと」です。
キャンペーンの手法は、DMやチラシ等を用いたアナログマーケティングから、Webサイト、SNS、アプリなどを活用するデジタルマーケティングまで、様々です。
▼Webマーケティングについては以下をご参照ください。
【初心者向け】Webマーケティングとは?茨城県で「印刷」と「Webマーケティング」の支援を行う当社が、わかりやすく解説します | あけぼの印刷社 (akebono-print.co.jp)
また、斬新なキャンペーンを企画することで、SNSや口コミで拡散され、大きな反響につながることも多くあります。
販促キャンペーンの目的
販促キャンペーンの大きな目的は売上増加です。
この目的は、以下の4つの要素に分類できます。
- 1.認知の拡大
- 2.新規顧客の初回利用の獲得
- 3.既存顧客のリピート
- 4.休眠顧客の掘り起こし
順番に確認していきましょう。
1. 認知の拡大
販促キャンペーンは商品・サービスの認知拡大にも役立ちます。短期的な売上の増加を目的とせず、将来の顧客獲得につなげることを目指します。
2.新規顧客の初回利用の獲得
販促キャンペーンは、新規顧客の購入を促進する効果があります。普段とは異なる魅せ方をすることで、今まで関心を持っていなかった商品に注目し、新規のお客さんが購入することがあります。キャンペーンによって新しいお客さんを獲得することもできるでしょう。
3.既存顧客のリピート
一般的に新規顧客1人に商品を購入してもらうために発生するコストは、既存顧客の5倍と言われています。売上を継続的に増加させるには、いかに既存の顧客にリピートしてもらうかが重要になります。
4.休眠顧客の掘り起こし
自社の商品・サービスを購入したことがあるものの、直近の一定期間購入していない顧客を「休眠顧客」と呼びます。一度購入したことがある休眠顧客は、新規顧客よりも商品購入のハードルが低いです。店舗やSNSで販促キャンペーンが実施されていることで、「もう一度購入してみよう」という気持ちを促すことが期待できます。
販促キャンペーンの種類と方法
販促キャンペーンの中には、「オープンキャンペーン」と呼ばれる特別な条件なしで顧客が参加できるものと、「クローズドキャンペーン」と呼ばれる商品・サービスを購入・利用した顧客のみが参加できるものがあります。
以下では、販促キャンペーンの代表的な方法をご紹介します。
値引き
セールやクーポン券を利用した値引きは、直接的に商品の購入を促進します。条件をしぼることで新規顧客、既存顧客、休眠顧客など対象を明確にした値引き施策が可能です。
値引きで獲得した顧客は価格訴求以外では購入してもらいづらいため、値引き施策の際には割引率や実施頻度を上げすぎないなどの工夫が必要です。
抽選での特典プレゼント
商品購入者、SNSで投稿内容をシェアした人など、特定の条件を満たした購入者に抽選でオリジナル商品や景品をプレゼントする方法です。景品で、顧客の参加度も変わります。お客様のニーズを踏まえて景品を選びましょう。
参加者全員の景品プレゼント
特定の条件を満たした人全員に景品をプレゼントする方法です。
商品を購入した人や、決められた回数来店した人、SNSで投稿画像を店舗で提示した人に、無料券や景品をプレゼントするなど、使用方法は様々です。
参加者全員のキャンペーンはコストがかさむため、キャンペーンへの参加を促しながらも、まとまった数を準備できる商品や景品を選ぶ必要があります。
キャッシュバック
顧客が支払った金額に対し、一定の割合の現金やポイントを還元する方法です。ポイントカードやキャッシュレス決済を導入しているお店でよく見られるキャンペーンです。還元されたポイントは次回以降の来店で使用できるため、既存顧客のリピートにつながります。
小売店が店舗でできるキャンペーン事例
ここからは、実際に小売店で実施された販促キャンペーン事例をご紹介します。
事例をもとに、売上増加につながるキャンペーンの参考にしてみてください。
セブンイレブン:「プライチキャンペーン」
セブンイレブンは「プライチ」というキャンペーンを行っています。特定の商品を対象期間中に購入すると、別の商品の無料引換券がもらえるキャンペーンです。
プライチキャンペーンには以下のような効果が期待できます。
- ・引き換えのタイミングで他の商品も一緒に購入してもらえる
- ・売りたい商品のPRができ
「対象の商品購入で、別商品の無料券がもらえる」という販促キャンペーンは、コンビニなどで頻繁に実施されています。
食品や飲料水などは商品数が多いため、無料引換券をつけることで該当商品の購入を促進しています。新規顧客の獲得や、休眠顧客の掘り起こしにも効果的な施策です。
イオングループ:「冷凍食品を買ってお弁当をはじめよう」
イオングループは「冷凍食品を買ってお弁当を始めようキャンペーン」を行っています。
対象の冷凍食品500円以上を含む2,000円以上の商品を購入すると、抽選で冷凍庫、国産和牛カタログ、3,000円分のイオン商品券が当たるキャンペーンです
冷凍食品を買ってお弁当を始めようキャンペーンには以下のような実施効果があります。
- ・冷凍商品の売上増加が可能
- ・冷凍商品以外の売上増加が可能
- ・魅力的な景品を用意することで、新規顧客の取込みが可能
UNIQLO:「UNIQLO Pay × JCBグループ 春トクキャンペーン」
次は、「UNIQLO Pay ×JCBグループ 春トクキャンペーン」をご紹介します。
UNIQLO PAYにJCBのクレジットカードを紐づけて決済すると、10%(最大1,000円相当)がキャッシュバックされるキャンペーンを行っていました。
UNIQLO Payとは、UNIQLO、GUで使える専用の決済アプリです。会員証の機能も兼ね備えているため、アプリ利用者は会員価格で商品を購入することができます。決済時に、アプリに紐づけたクレジットカードのポイントをためることも可能です。
UNIQLO Pay×JCBグループ 春トクキャンペーンには以下のような実施効果があります。
- ・キャッシュバックによる売上増加
- ・アプリ利用者の増加
- ・アプリ経由でのユーザーデータの獲得
小売店がSNSを活用してできるキャンペーン事例
スマホが普及し多くの人々がSNSを使用しているため、SNSでのキャンペーンを企画することも多くなるでしょう。ここからは、小売店がSNSで実施できる販促キャンペーンの事例をご紹介します。詳しく見ていきましょう。
ミニストップ(Instagram):「#新バニラ 投稿キャンペーン」
ミニストップはInstagramでハッシュタグをつけた商品写真を投稿すると無料クーポンがあたるキャンペーンを定期的に開催しています。
このキャンペーンには以下のような実施効果があります。
- ・顧客のInstagram投稿から、新たな顧客に商品を認知させることが可能
- ・キャンペーン参加のために必要な商品購入による売上増加
ハッシュタグをつけて投稿するには商品の購入が必要なので、認知拡大だけではなく売上増加にもつながります。
「#新バニラ」のついた投稿は185件投稿されています。
商品購入・写真投稿が必要なので、キャンペーン参加のハードルが高いため、ハッシュタグのついた投稿数自体はあまり多くありません。
▼Instagramを用いた集客については以下の記事を参考にしてください。
【2022最新版】Instagramをマーケティングに使うには?集客のコツを徹底解説します!
・
ファミリーマート(Twitter):「Twitterキャンペーン」
ファミリーマートは、Twitterで公式アカウントのフォローと投稿のリツイートをした人に抽選でQUOカードをプレゼントするキャンペーンを行っていました。
このキャンペーンには以下のような実施効果があります。
- リツイートにより新たな顧客に商品を認知させることが可能
- 公式アカウントのフォロワー増加
公式アカウントのフォローとリツイートでキャンペーンに参加できるため、比較的拡散されやすいという特徴があります。この投稿のリツイートは約4.3万件に達しました。
UNIQLO(TikTOk):「#UTPlayYourWorld」ハッシュタグチャレンジ
UNIQLOは、TikTokで「#UTPlayYourWorld」というUNIQLOのグローバルインフルエンサーを決めるキャンペーンを行っていました。
UNIQLOのTシャツを着用して「#UTPlayYourWorld」とハッシュタグをつけた動画をTikTokに投稿することで、キャンペーンに参加できます。
このキャンペーンには以下のような実施効果があります。
- ・拡散性の高いTikTokを通して、認知拡大が可能
「#UTPlayYourWorld」がつけられた投稿の視聴回数は約7.4億回となっており、多くの人にアプローチしたキャンペーンとなりました。
▼TikTokを用いた集客については以下の記事を参考にしてください。
【SNSマーケティング】TikTokを使った集客方法とは?TikTokの基礎知識から成功事例まで解説します | あけぼの印刷社 (akebono-print.co.jp)
小売業界以外の販促キャンペーン事例
ここまでは、小売店の販促キャンペーン事例を紹介してきました。キャンペーンを考える際に、他業界の販促キャンペーンの事例も参考になるでしょう。
以下では、他業界で実施された販促キャンペーンの事例をご紹介します。
伊藤園:お〜いお茶新俳句大賞
伊藤園では誰でも参加ができる「お〜いお茶新俳句大賞」を開催しています。
1989年からスタートし、2021年には33回目を迎えました。2020年の32回目のコンテストでは205万句を超える応募がありました。このキャンペーンには以下のような実施効果があります。
- ・話題性のある俳句コンテストによる、認知拡大
- ・俳句コンテストに興味がある人・入選作品を読みたい人の売上増加
グリコ:クロスワードチャレンジ
グリコでは対象商品の「Pocky 贅沢仕立て」を購入すると参加できる「クロスワードチャレンジ」を開催しています。クロスワードを解いて応募すると、抽選でマグカップが当たるキャンペーンです。
このキャンペーンには以下のような実施効果があります。
- ・話題性のあるキャンペーンによる、認知拡大
- ・キャンペーン参加を通しての売上増加
- ・毎月クロスワード問題を変えることによる、リピーターの獲得
クロスワードのように楽しみながらキャンペーンに参加できる仕組みを作ることで施策効果が期待できます。
- ・集客
- ・接客
- ・追客
「集客」とは顧客を集めること、「接客」は商品・サービス購入時の顧客体験を設計すること、「追客」とは顧客にリピートしてもらうことを指します。
串カツ田中:命名権販売「串カツ〇〇」
串カツ田中はお店の命名権を、2,000万円で1ヶ月間提供するキャンペーンを行っていました。お笑い芸人の宮迫博之さんが命名権を購入し、串カツ宮迫と名付けたことで注目を集めました。
このキャンペーンには以下のような実施効果があります。
- ・話題性のあるキャンペーンによる認知拡大
- ・命名権販売による売上増加
ポイントは、広告費用を支払わずに注目を浴びているということです。命名権販売キャンペーンは第2弾も開催されているため、販促効果は出たと推測できます。
まとめ:販促キャンペーンの事例を知り、自社の施策に応用しよう
今回は、小売業界、他業界の販促キャンペーンの事例を紹介しました。販促キャンペーンは目的に合わせて施策内容や訴求方法が異なります。まずは自社でキャンペーンを行う目的を明確にし、他社が行っている斬新な事例を参考に、自社のキャンペーンに応用してみてください。
当社では、長年ショッピングセンターやホームセンター、小売店など多くの販促支援を行ってきました。販促キャンペーンの企画から、印刷やWebを使った販促手法の提案、デザイン、物流までを一括で対応できます。販促キャンペーンや集客施策でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。
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