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「Instagramといえば、若い女の子が使うもの」と思っていませんか?
今やInstagramは年齢や性別にかかわらず、多くの人が日常的に利用しているSNSとなりました。有名企業も積極的に、Instagramをマーケティングに活用して、大きな効果をあげています。
とはいえ、「SNSには疎いしやり方が分からない…」「なんとなく運用を始めてみたけど、効果が上がっていない…」といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、Instagramを集客に活用するメリット、方法、ポイントまで網羅的に解説します。
Instagramを効果的に活用し、コンバージョンにつながる集客を行いましょう。
もくじ
Instagramの特徴と集客に活用するメリット
Instagramがどれくらい集客の役に立つのか疑問をおぼえる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、Instagramは使い方を間違えなければ、集客数や質を高められるツールです。
まずは、Instagramの特徴をもとに活用するメリットを解説します。
利用者数が多く、利用者層も幅広い
日本国内におけるInstagramの月間アクティブユーザーは3,300万人を突破しています。年代別の利用率は、10代と20代が約70%、30代が約55%、40代が約40%。若年層に限らず、幅広い年代に利用が広がっています。(参考:Insta Lab 、Social Media Lab)
認知から購買まで、全てのフェーズでアプローチ可能
マーケティングでは、顧客の購買行動モデルに合わせた施策を行うことが重要です。Instagramは、その全てのフェーズに有効なツールと言えます。
若年層や女性を中心に、「ググる」から「タグる」に検索活動が変化していると言われています。
「タグる」とは、Instagramでハッシュタグ検索をすることです。つまり、InstagramをGoogleの代わりに検索ツールとして用いているのです。
Instagramのユーザーは、「偶然流れてきた投稿で商品を認知し、フォローして投稿を見続ける中で興味を高め、Instagram内で口コミや他社商品の情報を集め、ショップ機能を使って買い物をする」という一連の購買行動をInstagramで完結することが可能です。
顧客の態度変容を促す効果が高い
Instagramの投稿をきっかけにさらに詳しい情報を調べたユーザーは79%、ブランドのサイトやアプリにアクセスしたユーザーは65%、購入に至ったユーザーは46%というFacebook社のデータがあります。(参考:ココアンド株式会社)
このデータからわかるように、Instagramは、ユーザーの態度変容を促す効果が高いと言えます。これは、各ユーザーが好むコンテンツを自動表示する仕組みや、発信者とユーザーが気軽にコミュニケーションを取れる仕組みが設計されているためです。
Instagramで集客するための4ステップ
「とりあえずアカウントを作って投稿してみよう!」と、なんとなく投稿を続けるだけでは効果は見込めません。効果的な集客を行うためには、最初の設計と日々の地道な改善が重要です。
Instagramで集客をするための4ステップを解説します。
1.目的の明確化
目的、サービス、課題によって運用方針は異なるため、まずはInstagramを運用する目的を明確化しましょう。
目的としては、例えば以下のようなものが挙げられます。
- ・認知度アップ
- ・Instagram経由での売上アップ
- ・ブランドイメージの醸成
運用方針は、大きく分けるとホームページ型・メディア型の2パターンが一般的です。自社商品はどちらに当てはまるかイメージしてみてください。
ホームページ型 | メディア型 | |
目的や課題 | ・顕在層ユーザーの獲得・既存顧客のエンゲージメント向上 | ・潜在層ユーザーの獲得 |
特徴 | ブランド、商品、サービスについて発信 | 潜在顧客が好みそうな情報を幅広く発信 |
効果 | 売上向上につながりやすい | フォロワー増加につながりやすい |
KGIやKPI例 | ・購入者数、単価・プロフィールからの流入数・ストーリーズからの流入数 | ・フォロワー数・各投稿のリーチ数、フォロー率・投稿数 |
よくある悪い例として、フォロワーを増やすことが目的化していることが挙げられます。この場合、投稿の統一感がなくなってブランドイメージが損なわれたり、商品への興味が薄くコンバージョンにつながらないフォロワーばかりが集まってしまいます。
この状態に陥らないためにも、メンバー全員と運用の目的を共有しておきましょう。
2.アカウント・コンテンツ設計
Instagramの運用方針を、目的に沿って以下の順番で詳細に定めていきましょう。
- ①ターゲットを決める
- ②コンセプトを決める
- ③投稿内容を検討する
- ④プロフィールの設定
①ターゲットを決める
Instagramを通して、どんな人に商品を届けたいのかを考えましょう。ターゲットによってコンセプトや投稿内容は変わってきます。ターゲットを決める際には、年齢や性別だけでなく、趣味嗜好や行動特性まで詳細にペルソナを描いてみましょう。
そのペルソナがInstagramをどのように使い、どんなアカウントを見ているかまで考えると、自社でどのようなアカウント運用をすればターゲットに見つけてもらいやすくなるかが自ずと見えてきます。
②コンセプトを決める
コンセプトとは、そのアカウントがどんな発信をしているのかを一言で表したものです。初めてアカウントを訪れるユーザーは、何十秒も時間をかけてアカウントを見てくれるわけではありません。
ターゲットユーザーがパッと理解しやすく、シンプルに説明できるコンセプトであることが重要です。
また、Instagramは”インスタ映え”が大事だと思っていませんか?
以下のインスタ映えとは言えないアカウントは、80万人ほどのフォロワー数を誇ります。「節約のコツや家事のお役立ち情報を知りたい」というターゲットのニーズを満たす一貫したコンセプトで運用しているからです。
③投稿内容を検討する
コンセプトを体現するような投稿内容を検討しましょう。
- 投稿を全て自社で制作するのか
- 一般ユーザーの投稿を、許可を得た上でリポストするのか
- 画像に文字入れはするのか
など、全体の方針を定めます。この際、ベンチマークアカウントの研究が重要です。ベンチマークアカウントとは、自社のターゲットに近いユーザー層に人気のアカウントです。ペルソナをもとに探してみましょう。
成功しているベンチマークアカウントではどんな投稿が伸びているのかを分析し、自社アカウントに転用する方法を考えることが、効果的な集客への近道です。
④プロフィールの設定
ここまで明確にできたら、プロフィールを設定します。プロフィールは、初めて投稿を閲覧したユーザーが訪れ、フォローするかどうかを判断する重要な部分です。
投稿に興味を持っても、プロフィールを見て何のアカウントかパッと理解できなければ、フォローには至りません。アカウントの発信内容や自社サービスを分かりやすく、端的に説明しましょう。
また、検索されることを想定し、商品・サービス名をひらがな、カタカナなど検索しやすい形でアカウント名に入れることも有効です。
3.コンテンツの制作・運用
投稿の方針に沿って運用をしましょう。設計した目的やコンセプトから離れていないか、客観的な目線でチェックすることが大切です。その際は、普段からInstagramを使用しているスタッフにアドバイスをもらうと良いでしょう。
また、コンテンツの制作にはある程度の工数がかかります。「Instagram運用は手が空いた時にやろう」と思われることも多いですが、達成したい目的から必要な投稿数を逆算し、運用体制を確立しておくことが、効果をあげるためには必要です。
4.コンテンツの分析・改善
ただコンテンツを作り続けるのではなく、ユーザーの反応をみながら改善することが効果につながります。日常的にPDCAを回しましょう。
プロアカウントに切り替える
「インサイト」と呼ばれる詳細なコンテンツの成績を見られるようにするには、プロアカウントへの切り替えが必要です。
プロフィール右上のメニューボタン(3本線)から、「設定」「アカウント」の順に開き、下部にある「プロアカウントに切り替える」の部分をタップするだけで設定できます。
インサイトを読み解く
プロアカウントに切り替えると、プロフィール画面や各投稿からインサイトを見られるようになります。
投稿インサイトの各項目は、以下のようなデータを表しています。
ここで注目すべき指標は、Instagramを運用する目的によって異なります。
例えば、目的が認知拡大であればリーチ数やフォロー数が重要で、目的がInstagram経由の売上増加であれば、ECサイトURLが貼ってあるプロフィールへのアクセスが重要です。また、各項目は相互に関連し合っているので、どうすればその項目を改善できるのか、要素分解をして分析することが大切です。
Instagramでの集客効果を高めるためのコツ・ポイント
Instagramのミッションを知っていますか?
大切な人や大好きなことと、あなたを近づける
このミッションを知ることで、Instagramがどのような意図でアルゴリズムを作っているのかを理解できます。Instagramを伸ばすテクニックの情報はたくさん出回っていますが、それらも全てミッションが元になっていると知れば、効果的に活用できるようになります。
このミッションを踏まえて、Instagramの集客効果を高めるためのポイントを押さえましょう。
シグナルを集めよう
発見タブに投稿が載ると、一気に流入を増やすことができます。発見タブには、各ユーザーの閲覧履歴をもとにパーソナライズされた投稿が載っています。つまり、ユーザーごとに発見タブに表示される投稿は異なっています。
発見タブに投稿が載りやすくするためには、投稿の「シグナル」を高める必要があります。
シグナルとは、投稿やアカウントの評価を決めるものです。Facebook社の公表によると、シグナルの総数は500を超え、「コンテンツシグナル」と「リレーションシップシグナル」の2つに分けられます。
①コンテンツシグナル
各投稿に対して発生するシグナルをコンテンツシグナルと呼び、以下のような要素が該当します。
- いいね、コメント、保存
- 画像がスクロールされたか
- キャプションの続きを読まれたか
- 投稿の滞在時間
- 投稿についているハッシュタグを見たか
これらは一例で、他にも複数の要素が関係すると言われています。
②リレーションシップシグナル
各アカウントに対して発生するシグナルをリレーションシップシグナルと呼び、以下のような要素が関連します。
- フォローしたばかりである
- 頻繁に投稿を閲覧している
リレーションシップシグナルが蓄積することで、そのフォロワーのホーム画面の上位に自社の投稿が表示されやすくなります。
まずは既存フォロワーのシグナルを集めることで、発見タブに自社投稿が表示されやすくなり、一気に非フォロワーの流入を増やすことができます。
まずはフォロワーからのシグナルを集められるような投稿をすることが重要です。
ハッシュタグの選び方
冒頭で「ググる」から「タグる」に検索活動が変化していると紹介した通り、ハッシュタグ検索からもリーチ数を伸ばすことができます。
では、どのようなハッシュタグを選ぶべきなのでしょうか。ハッシュタグ選びのポイントは3つです。
①流入を狙いたいキーワードから逆算する
どのような検索で投稿にたどり着いて欲しいのか考えましょう。
②検索ボリュームが大きすぎず、小さすぎないワードを選ぶ
ワードの検索ボリュームは、そのハッシュタグの投稿件数から判断できます。
投稿件数が少なすぎるハッシュタグからは流入数を見込めず、投稿件数が多すぎるハッシュタグでは自社投稿が上位表示されづらくなります。
③ハッシュタグ同士の関連性を保つ
画像に関係ないハッシュタグをつけると、全てのハッシュタグが無効とされることもあるので、気をつけましょう。
リールを活用しよう
フォロワーが少ないアカウントこそ、リールを活用するのがおすすめです。リールとは、最大60秒の縦型動画を投稿できる機能です。
Instagramは今後リールに注力することを公式に発表しています。実際に、画面上でも最下部の中心にリールタブが出現する表示に変わり、Instagramがリールの再生を増やしていきたいという狙いが読み取れます。
ここまで解説した「フィード投稿」は、既にファンが多いアカウントがシグナルを集めやすく拡散されやすいと言われています。一方で、「リール」はフォロワーが少ないアカウントでも、動画の質によっては再生回数を比較的伸ばしやすいという特徴があります。
ユーザーはじっくり動画を見るというよりも、上下にスワイプすることで次々に動画を切り替えて流し見することが多いです。そのため、最初の3秒で目に留まるような動画や、テンポよく進む動画を作りましょう。
まとめ:Instagramでコンバージョンに繋がる集客をしよう
Instagramはマーケティングに非常に有効です。認知から購買まで、ユーザーにアプローチできます。運用の目的やターゲットを定めた上で、効果的に活用して質の高い集客を目指しましょう。
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