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印刷の顔ともいえる、デザイン。当社の印刷物は、優秀なデザイナーたちによって制作されています。当社では「デザイン力」をさらに強化するため、社外の展示会にも積極的に参加をしています。今回は、茨城県デザイン振興協議会主催「IBARAKI DESIGN MUSEUM かわのびじゅつかん」に参加した様子をお届けします。
もくじ
参加の経緯
今回の展示会には「茨城県デザイン振興協議会」に所属する企業、団体、個人が参加しています。
茨城県デザイン振興協議会は、クリエイターである会員同士が、様々な交流を通して、自己啓発・研鑽し、 そのデザイン力で広く地域社会に貢献していく事を目的に平成5年に設立されました。(出典:茨城デザイン振興協議会)
当社も会員となっており、参加依頼をいただきました。
今回の展示会について
作品募集の要項は以下の通りです。
クライアントから課題をいただき、それを解決するデザインを作るという意味で、普段の仕事と展示会の作品も同じかもしれませんね。クリエイティブラボから4名のデザイナーがこの課題に取り組みました。
「久慈川を舞台に、川の自然や地域にある生活文化、産業を紹介するため、「鮎」を案内役に西ノ内和紙で表現した造形のデザインと川柳で表現した言葉のデザインの展示作品を募集いたします。」(出典:かわのびじゅつかん)
文化や産業の案内役として「鮎」をデザインするという難しいお題ですね。当社のデザイナーはどのような作品を制作したのでしょうか。また、社外のデザイナーがどのようにデザインをしているか楽しみですね。それでは展示会の様子を見ていきましょう。
展示会当日
展示会場はこちら!茨城県の常陸大宮市にある「道の駅 常陸大宮~かわプラザ~」です。
かわプラザでは、普段から常陸大宮の特産品や工芸品を取り扱っています。また、公園や農園といった「自然豊かな」施設も充実しています。なんとも豪華な道の駅です!
今回の制作テーマは「未来につづく自然の恩恵」です。人間は日々、自然の恵みを受けながら生活しており、人間と自然環境とを考える上でとても意義深いテーマですね。
それでは、実際に当社のデザイナーが出展した作品を見てみましょう。
作品① 大賀麻未『生きる川』
コメント:「流れる秋の川を中心に、その周りを取り囲む自然の営みを表現しました」
作品② 田澤紗那『キャンプを楽しむ人々』
コメント:「人々の関わりは自然がもたらす恩恵のひとつであると思い、キャンプを楽しむ人々をジオラマで表現しました。」
作品③ 永井優太郎『紡ぎ』
コメント:「素材が違う糸を使うことで、いろんなひと・もの・まち、様々な事柄が複雑に絡み合って未来が紡がれる様子を表現しました」
作品④ 野上翔子『自然とともに』
コメント:「美しい空と花が川の水面に写り込み、その中で鮎が優雅に泳ぐ様子を再現しています。」
どれも力作ですね!
他のデザイナーの作品はどんなデザインになっているのでしょうか。見てみましょう。
当社を含めて全18人のデザイナーが出展をしていました。みなさんはどれが気になりますか?他社のデザイナーの作品を見られることは展示会の魅力でもありますね!
会場では、これらの鮎たちが泳ぐように展示されていましたよ。
個性あふれる「鮎」を見るだけでも刺激になります。実際に展示会に足を運ぶからこそ、細かい部分のデザインまで見ることができるので、良質なインプットにつながります。展示会はクリエーターにとって、新しいインプットの場としても最適ですね!
作品を鑑賞して
普段の業務では、パソコン上でデザインすることが多いため、今回のような和紙に直接デザインすることは新しいチャレンジです。それでも、それぞれの作品が「鮎」というテーマを上手に活かしていました。紙という媒体だからこそ表現できるデザインになっていましたね。
同じテーマで制作をしても、それぞれの発想力によって鮎の使い方やアウトプットも変わります。まさにデザイナーの個性や自然の恵みに対する考えが生かされたデザインとなっていたと思います。表現する媒体こそ違いますが、普段のデザイン力がここでも発揮されていましたね。
おまけ(塗り絵)
そして、会場には「鮎の塗り絵」も用意されていました。塗り絵ができる!となれば、デザイナーの血が騒ぎます。
ものの数十分で制作した塗り絵がこちら。
あれ?意外と普通に塗り絵をしたのかな?と思いきや。
もちろん、これだけでは終わりません。
遊び心満点バージョンも!
与えられた課題の中で、その枠に囚われることなく魅力的なデザインを作り出す。当社のデザイナーの真骨頂です。日々の業務で培ってきたデザイン力は塗り絵でも発揮されていますね。
終わりに
多くの作品を鑑賞して「いかに人間が自然環境にお世話になっているか」「その自然環境をいかに大切に日々を過ごすことができているのか」を考えさせられました。鮎というテーマだからこそ、自然と人間のあり方を見つめなおすことができた気がします。
展示会というと学生時代を思い出しますね。美術系の学校では、他人の作品を見せ合ったり、先生から講評されることが日常です。しかし、社会人になると、どうしてもインプットもアウトプットも、クライアントや社内のデザイナーとの範囲に限定されてしまいます。
当社では、積極的に社外のデザインに触れる機会を設けることで、様々なクリエイターから刺激を受け、デザイナー力の強化を測りたいと考えています。同じ課題に対しそれぞれがどのように考え、どのようにデザインしたのかを体感できる展示会は、参加するだけでも大きな刺激になるはずです。
一つ一つの作品はかわのびじゅつかんのウェブサイトで詳しくご覧いただけます。また、この展示会を主催した茨城デザイン振興協議会のウェブサイトでも写真レポートが掲載されていますので、併せてご覧ください。
以上、「かわのびじゅつかん」出展レポートでした!
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